アニメーションの重要ヒント

家でソファに座り、ブランケットにくるまって、お気に入りのアニメを見たり、ゲームをしたりしている時に、画面の中の精巧なアニメーションに感動したことはありませんか? 自分でも素晴らしいアニメーションを作りたいと思ったことがあるなら、Dreams Universe™でその夢を叶えましょう!

Dreams Universe™のアニメーションシステムは、制作ツールセットの基礎の一つです。多機能かつパワフルで使いやすい独自のシステムで、オリジナルの高品質アニメーションを制作できます。感動的なムービーシーンを作ることも、ダイナミックな動きでキャラクターの魅力をさらに輝かせることもお手のもの。Dreams Universe™のアニメーションツールセットは、ゲーム内で使える本格的なアニメーションソフトウェアとして、これまでにも様々な方法で活用されています。

非常に特徴的な歩き方をするキャラクターを作ったり、剣の戦いを滑らかにしたり、さらにはDreams Universe™で長編アニメーションを作ることすら可能です。もっとインスピレーションを得たいなら、Impyアワードのアニメーション賞 カテゴリを見れば、これらのパワフルなツールでどんなことができるかがわかります。ここでは、アニメーション作りを始めたい方のためのヒントと、気づいていないであろう機能を紹介します。

『Ancient Dangers: A Bat's Tale』のカットシーン。ドラゴンの攻撃の威力がよくわかります!

1. 人形使いの気持ちになる

Dreams Universe™のアニメーションシステムは、操り人形のイメージを元にしています。キャラクターやオブジェクト、ギミックは、まるであなたが糸を操っているように動き、反応します。まずは、おもちゃで遊んでいる子供になりきって、頭の中で作った物語の中のおもちゃたちのアクションを演出してみるのが一番です。

クリエイトモードで『Ancient Dangers: A Bat's Tale』のアセットを使用しているスクリーンショット。

クリエイトモードで『Ancient Dangers: A Bat's Tale』のアセットを使用しているスクリーンショット。

2. 演技は大げさに

Dreams Universe™のアニメーションのスタイルが大げさで派手な動きを意図しています。そのため、舞台での俳優の演技をイメージするのもオススメです。観客席のどこからでも俳優が何をしているかわかるようにするためには、動きを大きくして、どの方向からでも動きが見えるようにする必要があります。Dreams Universe™のツールセットを使えば、簡単に、しかも楽しく、キャラクターを大暴れさせたり、誇張された動きをつけることができます。Mmオリジナル作品アートの夢 のキャラクターが良い例なので、まずはそれを見ればわかりやすいでしょう。

『Ancient Dangers: A Bat's Tale』の3匹のドラゴンが吠えているアニメーション。

3. テストする

Dreams Universe™では、使っているパペットの体に「宿る」ことで、いつでも作成とプレイの間をシームレスに行き来し、テストしたり、そこまでに作成したものを確認したりすることができます。これは、アニメーションの計画が順調に進んでいるかどうか、キャラクターが環境に対してリアルな反応をできているかどうかを確認するのにとても便利です。テストはリハーサルのようなもので、満足のいくパフォーマンスができるまで、いつでも繰り返し行うものだと考えてください。

『アートの夢』のアニメーションの一部。アートが棺桶から起き上がったところに、カラスが襲ってくる。

4. 「宿り」セッション

Dreams Universe™では、キャラクターのパペットをはじめ、コントロールセンサーのあるものなら何にでも「宿る」ことでアニメーションを作成できます。例えば、キャラクターが歩いてドアを通るアニメーションを作りたいとしましょう。撮影するためにシーンにカメラを並べ、キャラクターパペットに宿って、ドア(もちろん、これにもコントローラーセンサーを追加しておきます)まで歩いていき、キャラクターへの宿りを解除し、ドアに宿って開き、パペットに戻ってドアを通って歩いて行きます。カメラにはアニメーションさせた部分だけが記録されるので、出来上がった映像ではキャラクターがシームレスにドアを開けて通り抜けたように見えます。もちろん、何度かテイクを重ねたほうが、思い通りの映像に仕上がるはずです。

『Ancient Dangers: A Bat's Tale』のアセットをカメラモードで使っているスクリーンショット。古い大きなドアが開く動きをつけているところ。

『Ancient Dangers: A Bat's Tale』のアセットをカメラモードで使っているスクリーンショット。古い大きなドアが開く動きをつけているところ。

5. 体の様々な部分に個別にアニメーションをつける

Dreams Universe™のアニメーションツールセットの最高な点の一つが、ボタンで簡単にパペットの異なる部分にアニメーションをつけられるという、他のアニメーションツールにはない便利な機能です。アニメーションをつけている時に、L2でFK(手と腕が体の動きに影響を受ける)、R2でIK(手が残りの部分に影響を与える)に簡単に切り替えることができ、アニメーションスタイルと体のどの部分を強調したいかを瞬時に切り替えることができます。

メカが起動するアニメーション。

6. 自分で動いてみる

ワイヤレスコントローラーやモーションコントローラーを使えば、自分の動きでキャラクターの手足を操作することができるので、アニメーションをより繊細に調整できます。コントローラーのモーションセンサー機能を活用すれば、キャラクターはあなたの体の微妙な動きや仕草に従うので、より制御しやすく、また自然な動きが可能になります。

クリエイトモードでアクションレコーダツールを使用しているスクリーンショット。

クリエイトモードでアクションレコーダツールを使用しているスクリーンショット。

7. 自分の声を入れる

作ったアニメーションには、いつでも自分の声を追加できます。自分や他の人の声を録音して追加することで、作品にさらに個性が加わり、生命を吹き込むことができます。さらに、コミュニティで他のメンバーに声を録音して送ってもらい、その声を使うという素晴らしい機能もあります。この機能を活用した優れたコミュニティ作品の例にはHeliTaxi (made by atheistsw, arepera, and Zodira)があります。この作品では、未来都市Van Alderでヘリタクシーに乗せることができる60人の乗客すべてに、コミュニティメンバーによる異なる声があてられています。

『アートの夢』の別の場面のアニメーション。

8. アートにアニメーションをつける

あなたがアニメーターというよりアーティストなら、アート作品にアニメーションで華を添えることができます。 デジタルペイントに手を加え、アニメーションツールで遊ぶことで、絵に命を吹き込み、ダイナミックな動きを持たせてみましょう。例えば、SakkusMindによる下のペイント作品のような表現ができます。この方法は、見た目の印象が強く、絵が生き生きとするだけでなく、例えばホラーゲームで肖像画の目が不気味に動くようにするなど、ゲームのシーンでも上手に使うことで驚くような効果を発揮できます。

SakkusMindによる『Dream, Dragon in the Sky』のスクリーンショット。遠くの空にドラゴンが舞い、手前でそれを見つめる戦士。

SakkusMindによる『Dream, Dragon in the Sky』のスクリーンショット。遠くの空にドラゴンが舞い、手前でそれを見つめる戦士。

9. フレックにさりげないアニメーションを加える

エフェクトモードにあるツールを使って、ペイントの中のフレックに沸騰したり、蒸発したり、波のようにうねるような動きをつけ、命を吹き込むことができます。作品の背景を微妙に変化させたり、別世界のような雰囲気を演出するのに利用できます。中でもパーティクルエフェクトに使うと最大の効果を発揮できます。

モーショングラフィックスの使い方を紹介するMmセッションのストリーミング動画。

10. Dreams Universe™の外でもアニメーション作品を発表する

作成したアニメーションをエクスポートして、Dreams Universe™の外で発表できることを知っていますか? コミュニティの多くのメンバーが、自分のアニメーション作品をDreams Universe™の外に持ち出して、他のソフトウェアに挿入したり、ソーシャルメディアで発表したりしています。また、Sony Picturesの長編映画『A Winter’s Tale』の制作にもDreams Universe™が使用されています。Dreams Universe™のアニメーションは無限の可能性を秘めていることがわかりますね!

『アートの夢』のアニメーションシーンのスクリーンショット。アートがレイラと言い争っていて、壁には2人の影が。キャプションは「ちょっとは体を鍛えたら!?」

『アートの夢』のアニメーションシーンのスクリーンショット。アートがレイラと言い争っていて、壁には2人の影が。キャプションは「ちょっとは体を鍛えたら!?」

11. インスピレーションが必要?

Dreams Universe™でアニメーションを作ったり、アートに命を吹き込んでみるのも面白そうだと思えてきましたか? 私たちのオススメのドリーマーをフォローしたり、チェックしたりして、アニメーションでできることの可能性に驚き、インスピレーションをもらってください。作品ではGreen Guywitchy woodsNoguchi’s Bellなど、クリエイターはAwesome_DavidbyvsenCyber_Sheep_Filmがオススメです。

Byvsenによる『Green Guy』のスクリーンショット。キャラクターのGreen GuyとBoが一緒に楽器を演奏している。

Byvsenによる『Green Guy』のスクリーンショット。キャラクターのGreen GuyとBoが一緒に楽器を演奏している。

Dreams Universe™でのアニメーション制作の基本はこんなところです。でも、Dreams Universe™のアニメーションツールはさらに奥が深いのです。これからも、このセクションでは詳しいクリエイトガイドの内容を充実させていきますので、注目してください。それでは、キーフレーム作成をお楽しみください!

Dreams Universe™のユーザーガイドはただいま作成中。これからプレイのヒントに関するコンテンツを増やしていく予定なのでチェックをお忘れなく!