プレイしやすいドリーム作り
ドリーマーの皆さんの得意なこととは?そう、クールなアイデアを思いつくことですね。このアイデアを実践すると、障害者・健常者を問わずにプレイしやすい作品を作れるようになります。たとえば、Dreams Universe™で作られた素晴らしいワンボタンゲームや、『SpecialEffect』や『Autistica』のコラボで作られたジャム作品などが良い例です。
さらに多くのプレイヤーにドリームズ・ユニバースを楽しんでもらえるのですからとても良いアイデアですよね。そこで世界アクセシビリティ啓発デーを記念して、5月24日にDreams Universe™で「ハイコントラスト」をテーマにアクセシビリティに特化したコミュニティセッションを行います。ハイコントラストは、プレイヤーにとって有効な視覚サポートになります。皆さんがどう使われるか楽しみにしていますね!
クリエイティブなひらめきをお探しですか?ゲーム内の素晴らしいアクセシビリティのプレイリストで、『Dreams Universe™』もご確認ください。ドリームメイキングでは、Dreams Universe™のコミュニティが手がけた、アクセシビリティ作品を作るのに役立つ便利なツールを集めました!(このコレクションはビジュアルエイド -ハイコントラストセッションに最適です。)
それだけではありません。今日はアクセシビリティの啓発デーということで、あなたのゲーム(そして他のインタラクティブな作品も!)をより多くの人にプレイしもらえるような、コツや工夫をいくつかご紹介します。
アクセシビリティ:さて、コツはいろいろ。#
まずは、多種多様な人々のニーズ、そして何が制限となっているかをじっくりと考えてみましょう。自分のゲームが人々にどうプレイされるか、どう感じられ、どう見えているかを考えることが、デザインの改良につながります。アクセシビリティとは、つまりは「より多くの人にとって使い勝手が良い」こと。どうすれば自分のゲームをより多くの人にプレイしてもらえるか考えれば、自然とアクセシビリティは向上していくはずです!
視覚的な要件に対応するデザイン#
それぞれ異なる視覚的要求を持つ人々をサポートする方法はたくさんあります。様々な方法がありますが、まずはハイコントラストにする、あるいは専用のハイコントラストモードを用意してみましょう。まずは重要な情報は、周囲よりもハイコントラストで表示させると良いでしょう。低視力・色覚異常・遂行機能障害の人をはじめとする、あらゆる人の助けになります。
同様に、色だけで物事を区別してはいけないという言葉もあります。もしプレイヤーが赤いボタンと緑のボタンのどちらかを選ばなくてはならない場合、色だけでなく模様も使うようにするか(例えば、赤いジグザグのボタンと緑に斑点のあるボタン)、ラベルを使うようにしてください。新しい色覚フィルターを使って、色覚が異なる人にどう見えるかを確認してみましょう!そうすることで、色覚異常の人が困るような箇所に気づくことができるのです。
テキストやボタンは、できるだけ大きく、読みやすくしましょう。理由があって意図的に文字を小さくしたい場合は、文字を大きく表示するオプションを用意しておくとよいでしょう。シーン内にセットされたテキストを使用する場合は、テキストガジェットの新しい「シーンサイズの最小化」手直しをつかって、テキストが小さくなりすぎないようにしましょう。ほかにもUIと重要な情報を画面の中心に近づける、あるいは、そうするためのオプションを用意することでも視力障害のあるプレイヤーをサポートできます。
さらに視覚情報のオーディオキューもぜひお試しください。全盲でありながら、ゲームをプレイできる人はたくさんいます。音声が巧みにプレイヤーを誘導するゲームが存在するためです。あなたの手で100%オーディオベースのゲームを作ることだって出来るかも?
音声機能の必要性を考慮したデザイン
皆さん、お分かりかとは思いますが念のために...字幕は必ず利用しましょう!音声ガイドのレベルを上げるには、クローズドキャプションのガイドラインを使用することをお勧めします。誰が話しているのかを表示し、「会話」だけでなく「音」も字幕にし、発言ペースを合わせることも重要です。
何かを示すのに、音声だけに頼らないようにしてください。音声ランプがあるものは、視覚的な合図もあることを確認すれば、はっきり聞こえない人が見落とす可能性をぐっと抑えることができるのです。
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運動機能の必要性を考慮したデザイン#
運動機能障害を抱える人がゲームをプレイしたりコントローラーを使用すると、イライラする場面がたくさんあるかもしれません。手の震えや関節炎など、より重い障害も含まれます。このようなプレイヤーにとって、一度に複数のボタンを押したり、ボタンを長押ししたり、合図に素早く反応することなどはとても大変なことです。素早い反応が必要なゲームプレイの場合、低速モードや失敗のないモードなど、よりプレイしやすいように工夫をしてみてください。
同様に、障害のために/スティックを使うことができないプレイヤーも大勢います。スティックを使ったナビゲーションがある場合は、代わりにを使えるようにするオプションをつけてみてください。
認知機能の必要性を考慮したデザイン
他にも、自分が気づかないことが、ほかのプレイヤーにとって障壁になっていることがたくさんあります。コツ:作品内の重要な情報は、プレイヤーの記憶だけに頼るのではなく、後から確認できるようにしておきましょう。ジャーナルやメモなど、ゲーム中で見返すことができるものがあると便利です。同様に、プレイヤー(認知障害あるなしに関わらず)がレベル内で迷ったり、離脱したりしないように 地図、ウェイポイント、「パンくず経路」 も役立つでしょう。
いろいろなことを説明しようと「壁のように大量のテキスト」を使用しないようにしましょう。視力が悪かったり、失読症だったり、ADHDだったりと、長すぎる文章を読むのが苦手な人がいます。ゲーム開発者がよく言うように、長いテキストは往々にして読んでもらえないものなのです!(泣)
いろいろなことを試してみてください。また可能であれば、様々な人から作品のフィードバックをもらって、どんな人でも楽しめる作品を目指してください。
ここでは、ゲームをよりアクセシブルにするためのいくつかのポイントについて触れてきましたが、Dreams Universe™におけるアクセシビリティなデザインについて、より深く考えるきっかけにしていただければと思います。ネット上では、障害者ゲーマーやアクセシビリティ活動家が、アクセシブルなゲームプレイやデザインについて詳しい情報を提供してくれていますので、そちらもぜひご確認ください。以下のサイトの資料も併せてご確認ください(すべて英語のサイトになります)。
みなさんがハイコントラストセッションで、これらのコツを作品でどう実践するのか、楽しみにしていますね!
Dreams Universe™のユーザーガイドはただいま作成中。これからプレイのヒントに関するコンテンツを増やしていく予定なのでチェックをお忘れなく!